謎のサービス“呪い代行業者”――その実態と呪いの真偽を探ってみた

謎のサービス“呪い代行業者”――その実態と呪いの真偽を探ってみた
週刊SPA! 5/25(木) 16:00配信

「あなたに代わり“呪いを代行”します」

ネット上には、そういった言葉を掲げ、呪い代行という変わったサービスを提供する「呪い代行業者」が存在する。その方法は各業者によって異なり、“呪いの藁人形”など、日本では古くから知られた呪術を使用する業者もあれば、“悪魔召喚儀式”など黒魔術らしき業者も見受けられる。

各業者に共通していえることだが、その実態は謎に包まれ、利用者やその依頼内容、そして呪術の効果などは不明な点が多い。

そこで記者は、呪い代行業者の実態とその効果を探るべく、ネット上で呪いの藁人形セットの通販もしている「呪い代行、呪術代行業者・日本呪術研究呪鬼会」(以下、呪鬼会)に取材を依頼。今回は、その全貌に迫ってみた。

◆じつは依頼の6割が恋愛にかんする相談!?

「呪鬼会に寄せられる1か月の相談件数は約40件。じつは依頼内容のほとんどは恋愛にかんするモノであり、利用客は30代から40代の方が多いです」

どんな陰湿な話が飛び出してくるのかと思いきや意外(!?)にも恋愛にまつわる相談がほとんどなのだという。呪鬼会の担当者は、ある40代の女性利用客のエピソードをこう語る。

「40年間異性と付き合ったことのない会社勤めの女性から恋愛相談を受けたことがあります。呪術には写真を使用します。彼女は容姿にコンプレックスを抱いていたようですが、その写真を見る限り、彼女の容姿はいたって普通。なぜこのような方が40年間も異性と付き合ったことがないのか不思議に思ったぐらいです。そのコンプレックスの原因とは、40年間“異性との出会いがなかったこと”だったのです。そこで、出会いが訪れるように呪術を行いました。その後、彼女に転機がやってきます。彼女は新入社員(20代男性)の教育係を任され、それが恋に発展し、結婚に至ったのです」

呪いには、恨みや辛みというイメージが強いため、復讐の依頼が多いように思われる。しかし、呪鬼会に寄せられる相談内容の6割が恋愛。それに次ぐのが仕事運や金運アップにかんするモノ。さらに、受験シーズンになると合格祈願を依頼されることも多いのだと担当者は言う。

このように、復讐にかんする相談よりも恋愛成就などポジティブな方向にいくための依頼が多いことについては驚くばかりだった……。

◆藁人形セットの通販よりも呪い代行が人気

呪鬼会では、“呪いの藁人形セット”を販売しており、それを利用すれば呪い代行を依頼せずとも自ら呪いを行うことも可能だ。しかし、「現状、藁人形の通販よりも、呪い代行依頼の方が圧倒的に人気を集めています」と担当者は言う。

ではなぜ、藁人形の通販よりも呪い代行サービスの方が人気を集めるのか。その点について、呪鬼会の担当者はこう語る。

「藁人形を購入しても実際のやり方がよく分からないという人もいます。こちらも出向いて指導出来ればいいのですが、そういったサービスを行っていないので、ほとんどの方が、通販に頼らず4万5千円の呪い代行コースをご利用されます」

呪鬼会が最も人気の高いコースと話す上記コースには「丑の刻」など、“呪いの藁人形”を連想させる言葉が含まれている。

丑の刻といえば、五寸釘を藁人形に打ち付け、相手を呪うイメージが極めて強い。しかし、先程、担当者が語ったように、呪鬼会の依頼で最も多いモノは恋愛成就である。はたして、恋愛成就に丑の刻はどのような関係があるのか?

「確かに復讐の依頼などでは藁人形と五寸釘を使った丑の刻をします。ですが、恋愛成就などの呪術では、釘の代わりに藁で編んだ縄を使用します。このように、依頼の内容によって呪術の方法も異なり、使用する道具も違ってくるのです。呪鬼会に在籍する“プロの呪術師”たちは、利用者の願望に合わせ、呪術のやり方を変え、その願望成就の祈願をします」

では、プロの呪術師という言葉が出てきたが、呪鬼会において、呪い代行をするプロの呪術師とはどのような人々なのか?

◆呪鬼会に在籍する“プロ”の呪術師とは

2017年5月現在、呪鬼会にはプロの呪術師が30人前後在籍しており、男女比は男性:女性=8:2と圧倒的に男性の方が多いという。呪術師たちのほとんどが50代を超えており、平均年齢は高めだ。

プロの呪術師たちは呪い代行をするにあたり、普段どのような修行を行っているのか。それについて担当者はこうコメントする。

「呪鬼会で呪術を行う呪術師たちは、滝行をすることで、“死ぬか生きるか”という苦境をあえて作り出し、煩悩を払拭。そして、普通の人が感じることが出来ない霊的なモノを感じ取り、呪術の効果を高める修行に励んでいます」

また、彼らが呪術師を志したきっかけについてうかがってみた。

「呪鬼会で呪い代行を行う呪術師たちは、幼い頃から霊的なモノが見える、感じるなど極めて霊感が強い者たちが多いです。彼らは自分の願望を叶えたいという理由から呪術師を志し、自身と同じように呪術の力を借りて願望を叶えたいと切望する方たちのために、修行で養った霊力を使役しているのです」

相談者の多くは、コミュニケーションが苦手であるが故に、自身の気持ちを伝えられず、悩みに悩んだ末に呪い代行に頼ることが多いという。

「自殺を考えている人から相談をいただくことも少なくありません。ですが、友達と話すような感覚で5分程度の会話をしただけで、呪術に頼ることなく、自殺を思いとどまり悩みを解決してしまうケースもかなり多いです。だから、そのような人たちが気軽に悩みを打ち明けられるような世の中が訪れればと私たちは考えております」

――実際のところ、呪術の効果や真偽の判断は難しい部分もある。本人の気持ち次第と言ってはそれまでだ。とはいえ、いまの世の中ではそうもいかない現実もあるだろう。自分の悩みや気持ちを吐き出せずにいる人も多いことは事実だと言える。

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