復活期すニッセン、カタログ戦略転換 新ECサイト開設

復活期すニッセン、カタログ戦略転換 新ECサイト開設
ITmedia ビジネスオンライン 4/7(金) 12:35配信

新設されたECサイト「Alinoma(アリノマ)」

 通販大手のニッセンホールディングスは4月6日、女性向けの衣料品を販売するネット通販(EC)サイト「Alinoma(アリノマ)」を開設した。“プラスサイズ・ECファッションモール”がコンセプトで、L~10Lと大きめのサイズの洋服を中心に取り扱っている点が特徴だ。

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 カタログを通じた通販を展開してきたニッセンだが、ネット通販サイトなどに押されて苦戦。時代に合わせて戦略を転換し、今後もカタログの提供は継続するが、ECサイトに誘導するためのツールとして活用していく考えを打ち出す。

 新サイト「Alinoma」は方針転換の第1歩だ。従来のプライベートブランド(PB)中心の戦略から切り替え、「earth, music & ecology」「23区」など計39ブランド・730種類のアイテムを取りそろえた。現在、LLサイズ以上の衣料が女性衣料市場に占める割合は約3.5%(約2059億円)と少ないため、競合サイトでの取り扱いが少ない人気ブランドのプラスサイズ製品に注力することで、さらなる顧客の取り込みを図る狙いだ。

 現時点では3L程度までしかサイズ展開のないブランドも存在するが、今後、該当ブランドに対して新規格の提案や生産の受託などを行い、ラインアップを拡充する予定。

 同社はこれまで、紙媒体のカタログを使用した通販事業に取り組んできたが、Amazon、ZOZOTOWNなどのECサイトや、ユニクロなどのファストファッションの急速な発展で不振に陥った。2016年1~9月期には前年同期から売上高で25%減、営業赤字74億円を計上。債務超過転落も予測されたことから、親会社のセブン&アイ・ホールディングスが完全子会社し、非上場化になった。

 Alinomaの立ち上げは、再起を図るニッセンが打ち出す新施策の1つだ。同社の浪花勝史広報企画室長は「今後もさまざまなECサイトを立ち上げていく可能性がある。カタログの提供は継続するが、ECサイトに誘導するためのツールとして活用する」と話す。「誘導を促進するため、画像の隣にQRコードを配置するなど、レイアウトに工夫していく」という。

 「売り上げやユーザー数の目標値は、現時点では未定」(サイズモール企画チーム 大橋さと美マネージャー)というが、“プラスサイズ衣料”というニッチ市場への進出は、どのような結果につながるのだろうか。

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