【債券週間展望】長期金利マイナス圏突入か、強気増えているとの見方 – ブルームバーグ

4月第3週(17-21日)の債券市場では長期金利が5カ月ぶりにマイナス圏に沈む場面があると予想されている。北朝鮮情勢の緊迫化で地政学的リスクが高まっており、安全資産としての国債に買い圧力がかかりやすいことが背景にある。

  新発10年物国債346回債利回りは0.055%で10日の取引を開始した。米国のシリア空爆をきっかけに北朝鮮に対する強硬姿勢が浮き彫りとなる中、トランプ米大統領の低金利支持やドル高けん制発言で買い圧力が強まり、13日には一時0.005%と、昨年11月以来の水準まで低下した。

  損害保険ジャパン日本興亜の石崎竜也グループリーダーは、「北朝鮮情勢の緊迫感がさらに強まるというケースを想定すると、円高・株安が進み、金利も低下方向になる。米経済政策が進まない中で地政学リスクも重なり、複合要因で足元はやや債券に強気の見方が増えている」と指摘。ただ、「10年金利がマイナス圏に突入していくと、そこからはなかなか買いづらい。すでに買われ過ぎの感もあり、何もなければリスクオンで調整が入る」と見込む。

  来週の国債入札は18日に5年利付国債(発行予定額2兆2000億円程度)、20日に20年利付国債(同1兆円程度)がそれぞれ実施される。

  損保ジャパン日本興亜の石崎氏は、「リスクオフモードがさらに強まっていれば、割高感はあっても20年入札は堅調になる可能性がある」と予想。「リスクオンになっていれば、敬遠されるかもしれない」とみる。

  日本銀行の長期国債買入れオペは、17日に残存期間「5年超10年以下」、19日に「1年超5年以下」、「5年超10年以下」、21日には「10年超」がそれぞれ予定されている。

市場関係者の見方

*T
◎JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長
*地政学的リスクの動向が引き続き目先の大きな注目点。資金の逃避先として円が買われやすい
*利回りはこれまで結構下がってきたので、さらに大幅な低下は見込んでいないが、若干の金利低下バイアスはかかるだろう。10年債利回りの一時的なマイナス圏への突入は十分あり得る
*長期金利の予想レンジはマイナス0.03%~プラス0.03%

◎損害保険ジャパン日本興亜の石崎竜也グループリーダー
昨年度後半からの金利上昇でなかなか金利リスクを取りにくいという投資家は引き続き多い
超長期についてはリスクオフが強まらない限りは金利低下余地は限定的
*長期金利の予想レンジはマイナス0.02%~プラス0.06%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
*10年債利回りがゼロ%近辺まで低下したことで投資家も上値追いには慎重。国債買い入れ減額も意識される
*20年入札は投資家の需要で順調に消化される可能性が高いだろう
*長期金利の予想レンジはマイナス0.01%~プラス0.04%
*T

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