2月の経常収支は2兆8136億円の黒字-過去最大、市場予想上回る – ブルームバーグ



モノやサービスを含む海外との総合的な取引を示す経常収支は、2月速報で32カ月連続の黒字となり、同月としては過去最大となった。市場予想も上回った。財務省が10日発表した。

キーポイント

  • 経常収支は前年同月比18.2%増の2兆8136億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は2兆5129億円の黒字)-黒字幅の拡大は2カ月ぶり
  • 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆768億円の黒字(予想は9817億円の黒字)-黒字は2カ月ぶり
  • 輸出は12.2%増の6兆3339億円、輸入は0.3%増の5兆2570億円
  • 配当金や債券利子などの第1次所得収支は1.9%減の1兆9751億円

背景

  世界経済の改善を反映し、輸出は足元で堅調に推移している。輸出、生産の持ち直しを背景に、日本銀行が3日に発表した企業短期経済観測調査(短観、3月調査)の大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、昨年12月の前回調査に続き2期連続で改善した。

  18日にはペンス米副大統領が来日し、麻生太郎財務相らと日米経済対話の初会合を開く。トランプ政権が「貿易不公正」の是正を掲げる中、貿易や為替に加え、経済政策やインフラ投資などが議論される。日本は貿易黒字の大半は海外への投資によって得られる所得収支で、米国経済に利する側面があるとして理解を求める方針だ。



エコノミストの見方

  • SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは、世界経済の成長率が日本よりも高く、輸出が輸入よりも「早く成長する」と指摘。特にIT関連や自動車、建設機械が好調だという。世界的に利上げの動きが出てきており、内外格差によって「収支を拡大するという流れ」になっていると分析した。
  • IHSの田口はるみ主席エコノミストは、外需の改善や国内需要の弱さから「貿易収支の黒字傾向は続く」とみる。経常収支については「1兆5000億円超の黒字水準を当面維持しそうだ」と分析した。ただ日本の対米貿易黒字への修正要求が高まった場合、貿易収支や経常収支が縮小するリスクもあるとしている。

詳細

  • 財務省は、2月の輸出は春節の影響で下振れた前月の反動などで増加したと説明
  • 1-2月期の輸出額は8431億円(7.7%)増加、輸入額は5913億円(5.4%)増加した
  • 旅行収支は黒字幅を縮小。アジア、欧州方面を中心に出国日本人数は11.8%増加したことに加え、前月の春節の反動もあり訪日客が伸び悩んだ
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