豪政府、4年以内に財政収支を黒字転換へ 多国籍企業や銀行に増税 … – ロイター



[キャンベラ 9日 ロイター] – オーストラリア政府は9日発表した予算案で、4年以内に財政収支を小幅ながら黒字に転換させる方針を示した。豪州は10年以上、財政赤字が続いており、トリプルAの格付けに対する影響が懸念されている。

自由党が率いる連立政権はこの日、主要な鉄道や幹線道路の開発プロジェクトの急速な進展や、過熱化した不動産市場での住宅購入者に対するある程度の便宜、海外の多国籍企業や国内の収益性の高い主要銀行に対しての増税などを発表した。

モリソン財務相は、2020/21年度の財政収支を74億豪ドルの黒字に転換させると表明。昨年12月に示した10億8000万豪ドルへさらに上乗せした。

ただ、2017/18年度については294億豪ドルの赤字になるとした。上院で野党が、福祉支給制度の改革を含む歳出削減案の法制化を拒否したためだ。昨年12月時点では287億豪ドルの赤字を見込んでいた。

財務相は予算案公表前の記者会見で「格付会社からの問題提起については注意深く耳を傾けた」と言明。S&Pグローバル・レーティングスやフィッチ・レーティングス、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、財政を均衡化できないことで、10数カ国にしか付与されていないトリプルAを豪州が維持できないリスクにさらされると警告していた。

財務相は「わが国は歳入の範囲内で生活しなければならない。誠実な予算案だ」と述べ、「前向きに受け止められるだろう。ただ、最終的に判断するのはあくまで格付会社だ」と語った。

1兆7000億豪ドル規模の豪経済は、世界的な金融危機以来、他の多くの先進国をアウトパフォームしてきた。ただ最近数年間は、富の大半を裏打ちしてきた鉱業投資ブームの終焉(しゅうえん)による影響に苦慮している。

財務相によると、政府は10億豪ドル規模の「国民住宅インフラ機関」を設立し、住宅の初回購入者が節約した資金を年金基金口座へ貯蓄できるようにし、税率をより有利な水準とした。



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