2月貿易収支は2カ月ぶり黒字-市場予想上回る – ブルームバーグ



輸出から輸入を差し引いた日本の貿易収支は2月速報で2カ月ぶりの黒字となった。自動車の部分品や半導体、科学光学機器などの輸出が増加し、黒字幅は市場予想を上回った。

キーポイント

  • 貿易収支は前年同月比245.5%増の8134億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は8072億円の黒字)-前月(確報)は1兆876億円の赤字
  • 輸出は同11.3%増の6兆3465億円と3カ月連続で増加-前月(同)は5兆4220億円
  • 輸出数量指数は8.3%増と2カ月ぶりの増加
  • 輸入は同1.2%増の5兆5331億円と2カ月連続で増加-前月(同)は6兆5096億円

背景

  好調な世界経済や円安に加え、中華圏の春節(旧正月)が昨年の2月中旬より早い1月下旬から始まった影響により、市場は今回の貿易統計で輸出の増加と貿易収支の黒字化を予想。原油価格の上昇で1月の輸入額は25カ月ぶりに増加に転じたものの、内需低迷で輸入の伸びは緩やかにとどまるとの見方もある。

  日本銀行の黒田東彦総裁は16日の金融政策決定会合後の定例会見で、海外経済は緩やかな成長が続いているとした上で、輸出は持ち直していると説明。今後についても「基調として緩やかに増加するとみられる」との見方を示した。



エコノミストの見方

  • 野村証券の棚橋研悟エコノミストは発表後の取材に、1月にアジア向け輸出の押し下げ要因として働いた春節の反動が2月の輸出を押し上げたと指摘。今後の見通しについては、アジア向けの輸出はスマートフォン部品や中国での建設機械の需要から年央まで強いが、「その後、ピークアウトしてくる」と予想する。欧米向け輸出は「欧米の景気回復に伴い増加する」と話した。
  • SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは発表後のリポートで、世界経済の拡大と円安の影響で輸出は「増加基調」とする一方、輸入では非燃料が減少していることから「内需の弱さを示唆する」と説明した。1月は年始休みで赤字に転じやすいため、2月は黒字に戻りやすいという季節性の影響が今回も表れたとも指摘した。

詳細

  • 輸出は自動車の部分品が前年同月比21.8%増、電子部品が16.8%増と増加に寄与
  • 輸入は原粗油の数量は3.2%減少も、金額ベースで69.9%増加、石炭も52%増
  • 米国向け輸出は0.4%増と2カ月ぶり増、欧州連合(EU)向けは3.3%増と5カ月ぶり増
  • 中国向け輸出は28.2%増、輸入は17.7%減で、貿易収支は60カ月ぶりの黒字となる1118億円-春節前には輸出は弱く輸入は強く出るため、今回は反動が見られたと財務省は説明
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