鴻池組/せん孔支援システムに新機能搭載/データ自動取得、CIMソフトに容易出力 [2017年5月29日3面] – 日刊建設工業新聞社 (会員登録)

鴻池組/せん孔支援システムに新機能搭載/データ自動取得、CIMソフトに容易出力  [2017年5月29日3面]

CIMソフトへの出力事例(ロックボルト点群データ)

 鴻池組は、山岳トンネル工事で地山の状況を把握するために行うせん孔作業の支援システム「ドリルNAVI」に新機能を搭載した。ロックボルトやフットパイルのせん孔誘導機能、せん孔データの自動取得機能、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)への出力機能の三つ。和歌山県で施工中の現場に導入し、余掘りを低減して安全で効率的な施工を実現している。
 ドリルNAVIは、せん孔精度を向上させる「ドリルNavigation」、せん孔作業で取得したせん孔エネルギーのデータから地山評価を行う「ドリルExplore」、坑内無線LANを通してせん孔データやジャンボ診断情報を現場工事事務所、ジャンボ製造工場と共有する「ドリルNet」の三つの技術で構成する。
 新たに搭載したロックボルトせん孔誘導技術は、ロックボルトやフットパイルなどトンネル周方向のせん孔誘導が対象。オペレーターの操作席にあるガイダンス用モニターに表示したせん孔位置に従って削岩機を誘導することで、プラスマイナス5センチの高精度でせん孔を施工できる。
 従来は、オペレーターがせん孔誘導システムを起動しない場合、位置情報を持ったせん孔エネルギーのデータを取得できなかった。せん孔データ自動取得機能では常にデータが記録され、トンネル全線で位置情報を持ったデータを自動で取得できる。これを汎用のCIMソフトに点群データやコンター図として容易に出力することを可能にした。
 新システムを搭載した3ブームドリルジャンボを、和歌山県から受注した「国道371号(仮称新紀見トンネル)道路改良工事」(延長2105メートル)に導入した。5月24日時点で、延長の4分の1に当たる530メートルの掘削を無事故・無災害で施工できているという。
 ロックボルトのせん孔エネルギーからトンネル周辺地山の硬軟や緩み状況を定量的に把握でき、トンネル施工時だけでなく、維持管理でも適切な対策工を選定できるようになる。
 ドリルNAVIは、古河ロックドリル(東京都中央区、三村清仁社長)、マック(千葉県市川市、宮原宏史社長)、カヤク・ジャパン(東京都墨田区、中野伸寿社長)との共同開発で、現在は全国12カ所のトンネル現場で稼働している。

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