株式市場展望~日本株が上昇基調を取り戻すカギ – 株式会社ニッセイ基礎研究所 (登録)

では17 年度のROE はどのくらい改善が期待できるか。4月3日に発表された日銀短観では、17 年度の当期純利益が大企業全産業で0.7%増と慎重だったが、5月中旬にほぼ出揃った各社の期初予想を集計すると5.7%増益まで改善した。この場合の予想ROE は8.7%となる。16 年度の8.5%からさらに改善が見込まれる。

ROE が8.7%の場合、日経平均の適正水準としては2 万1,000~2 万1,500 円(TOPIX なら1,850~1,900 ポイント)が目安となる。その根拠は以下の通りだ。まず、

株価 = PBR(株価純資産倍率)× BPS(1株あたり自己資本)

という関係があるので、株価の適正水準を知るにはPBR とBPS が分かればよい。

PBR については、図2に示した日経平均ベースのROE とPBR の関係から、ROE が8.7%のときPBR は1.38 倍程度であることが経験的に分かる(34.9✕8.7%-1.65=1.38)。一方、日経平均ベースのBPS は15,545 円だ(5月15 日時点)。

従って、17 年度のROE=8.7%を前提とした場合の日経平均は、15,545 円×1.38 倍=21,478円と試算される。TOPIX について同様に試算すると1,872 ポイントとなる。両者とも5月15日末時点(日経平均=19,869 円、TOPIX=1,580 ポイント)より高い水準だ。

図2: 日経平均のROE とPBR の関係

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