大きく上昇した景気動向指数は何を示唆しているのか? – BLOGOS

本日、内閣府から4月の景気動向指数が公表されています。ヘッドラインとなるCI一致指数は前月から+2.0ポイント上昇して112.2を示し、CI先行指数も前月から+1.4ポイント上昇して100.5を記録しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

景気一致指数、2.0ポイント上昇 4月、判断「足踏み」で据え置き
内閣府が7日発表した4月の景気動向指数(2010年=100、速報値)で、景気の現状を示す一致指数は前月比2.0ポイント上昇の112.2だった。上昇は2カ月連続。単月の伸び率としては15年4月(2.2ポイント上昇)以来、1年ぶりの大きさだった。内閣府は一致指数の基調判断を「足踏みを示している」で据え置いた。
生産活動の持ち直しなどを背景に、前月と比較可能な8指標のすべてが一致指数のプラスに寄与した。一致指数の押し上げに最も寄与したのは投資財出荷指数(輸送機械除く)。有効求人倍率や耐久消費財出荷指数、鉱工業生産財出荷指数など軒並み前月から改善した。内閣府は4月の熊本地震について「輸送機械の生産が一部滞るなどしたものの、景気全体への影響は限定的だった」(内閣府)と分析する。
数カ月先の景気を示す先行指数は1.4ポイント上昇の100.5だった。上昇は2カ月連続。新規求人数や最終需要財の在庫率指数、日経商品指数などが改善を示した。

いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、下のグラフは景気動向指数です。上のパネルはCI一致指数と先行指数を、下のパネルはDI一致指数をそれぞれプロットしています。影をつけた部分は景気後退期を示しています。

引用した記事にもある通り、CI一致指数は1年振りの大きな上昇幅を示しました。この4月単月の指数により、3か月後方移動平均も7か月後方移動平均もともにプラスに転じています。先行指数もそれなりのプラスですし、しかも、採用8系列がすべてプラス寄与しているんですが、基調判断は「足踏み」のままだったりします。3か月後方移動平均が3か月連続でプラスになれば、「改善」の基調判断に戻るんだろうと私は理解しています。前月差でプラス寄与が大きい採用系列を見ても、投資財出荷指数(除輸送機械)に有効求人倍率(除学卒)に耐久消費財出荷指数と、投資・雇用・消費とバランスよく並んでいたりします。さらに、熊本地震の影響は限定的ということですから、それなりに4月は単月で見ると景気は上向いた付きなのかもしれません。日本経済研究センターで算出している月次GDPでも、4月は+1.0%成長を記録しており、特に消費が+1.2%と伸びているとの結果を示しています。問題は先行きなんですが、CI先行指数も4月はそれなりのプラスを示していますが、熊本地震の影響が限定的であると仮定すれば、最大の懸念材料は円高の進む為替ということなのかもしれません。

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