1F1号機格納容器内調査終了 “未知の領域”で見えた「成果」と「課題」と「謎」 – 産経ニュース




 福島第1原発(略称・1F)1号機で続いていた格納容器内部調査が22日、終了した。1、2月に行われた2号機と同様に、溶融した燃料(燃料デブリ)の確認には至らなかった。もちろん収穫がなかったわけではない。これまで“未知の領域”だった格納容器の内部の様子など、かなりの情報が得られた。しかし、それは同時に廃炉作業の難しさも突きつけられる結果となった。(社会部 蕎麦谷里志)

予定の2倍調査、成果強調する東電

 「10カ所で貴重なデータが取れた。格納容器の底に堆積物があるという情報も得られた。燃料デブリの広がりも推定できると考えている」

 東電の岡村祐一原子力・立地本部長代理は1号機の調査を終えた翌日23日の記者会見で、調査の成果をそう強調した。

 岡村氏が言うように、燃料デブリは想定外の堆積物が妨げとなり確認できなかったが、予定された作業はほぼ完璧に行われた。

 1号機の格納容器調査は、“ワカサギ釣り型”のロボットを使用。格納容器1階部分の足場に投入されたロボットから、地下の汚染水の中にカメラをつり下げて中の様子を調査した。ロボット投入時に、監視カメラのケーブルを切断するミスはあったものの、投入後は予定していた場所で次々と汚染水の中の撮影に成功。当初は5カ所の予定だったが、倍の10カ所の調査をトラブルなく終了した。

 2年前にも、東電は同じ場所にロボットを投入している。このときは、足場を走らせて周囲を撮影するだけの調査だったが、途中でロボットが動けなくなり、現場にロボットを残してきた。それと比べれば調査技術は確実に向上していると感じた。

 岡村氏も「格納容器の中で、外に放射性物質を漏洩(ろうえい)することなく、安全に作業ができたことは大きな意味がある」と強調する。

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