米国株、ダウ2ドル高で小反発 雇用統計前で手控え、金融株支え – 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=古江敦子】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら4営業日ぶりに反発し、前日比2ドル46セント(0.0%)高の2万0858ドル19セントで終えた。2月の米雇用統計の発表を10日に控え、結果を見極めたいとして積極的な売買は手控えられた。米長期金利の上昇で金融株が上昇し、相場を支えた面もあった。

 2月の雇用統計を巡っては「雇用増を見込んでいるが、失業率や賃金上昇率などを見極めたい」(ウィンダム・ファイナンシャル・サービスのポール・メンデルソーン氏)との指摘があった。14~15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で議論される金融政策の重要な材料となるため、市場の様子見ムードが一段と高まった。

 米長期金利の指標となる10年物国債利回りが一時2.60%に上昇(価格は下落)し、ほぼ3カ月ぶりの高水準を付けた。預貸利ざやの拡大で収益が改善するとの見方からJPモルガン・チェースなど金融株の一角が上昇し、相場を支えた。

 一方、原油安が相場の重荷になる場面もあった。米指標油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物が節目の1バレル50ドルを下回り、昨年11月30日以来約3カ月ぶりの安値を付けた。目先の収益を圧迫するとの警戒感から石油株が下落。投資家心理を冷やし、ダウ平均は一時80ドル近く下落した。ただ、その後石油株には押し目買いが入り、エクソンモービルやシェブロンは上昇して終えた。

 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比1.255ポイント(0.0%)高の5838.807で終えた。グーグルの持ち株会社アルファベットやアマゾン・ドット・コムなど時価総額の大きい主力株の一角が買われ、指数を支えた。

 業種別S&P500種株価指数は全11業種のうち、「ヘルスケア」や「エネルギー」、「電気通信サービス」「金融」など5業種が上昇した。「不動産」や「資本財・サービス」は下落した。

 ダウ平均の構成銘柄では、日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)や化学のデュポン、半導体のインテルなどが上昇。総合小売りのシアーズ・ホールディングスは急伸。朝方発表した四半期決算が想定ほど落ちこまなかったとの見方から買い安心感が広がった。身売りが頓挫したと伝わった出版大手のタイムは買いが入った。

 一方、建機のキャタピラーやIBM、航空機のボーイングの下げが目立った。経営幹部の退任を発表した保険のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は小安く終えた。四半期決算が市場予想を下回ったオフィス用品のステープルズも下げた。

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