韓国、経済不振で結婚・出産に迷い 死亡者数は統計開始以降最多…人口減少の懸念が現実のものに – ZAKZAK





 韓国は、経済の不振が少子化に拍車をかけているもようだ。同国統計庁によると、2016年の出生数は40万6300人で前年の43万8400人から7.3%減となり、1970年の統計開始以降で最低水準にまで落ち込んだ。景気低迷に伴い、若年層の結婚・出産への意欲が低下しているのが要因だ。現地英字紙コリア・タイムズなどが報じた。

 同庁幹部は「労働市場の冷え込みが続くなど総体的に経済が弱いことが、多くの若者が結婚・出産を先延ばしする最大要因となっている」と分析する。住宅価格が高水準にあることなども重圧となっており、結婚して家族を持ち家を買うといった行動に踏み切れない若年層が増えているという。

 女性が生涯に生む子供の数を示す合計特殊出生率は、2015年の1.24から16年には1.17に低下し、05年の1.08に次ぐ低水準となった。さらに、晩婚化の影響などで女性の平均出産年齢は32.4歳となり、15年よりも0.2歳上昇した。

 一方で、16年の死亡者数は、前年比1.8%増の28万1000人と1983年の統計開始以降で最多を記録した。17年の出生数は40万人を割るとの予想もあり、韓国国内では人口減少の懸念が現実のものとして広がっている。

 同国政府が過去10年で少子化対策に投じた予算は、80兆ウォン(約8兆160億円)を超えた。大金を投じたにもかかわらず、顕著な成果が得られないなか、国内ではより効果的な対策を求める声が上がっている。

 韓国国内では、今後10年以内に出生数が22万人まで減少するとの予想もある。ソウル大学の研究者は「10代の若年層に焦点を当て、私立教育など現在の社会構造を改革していくべきだ」と述べ、長期的な視点に立った対策が必要だと提言した。(ソウル支局)

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