「10歳キラキラ白書2017」に学ぶ母娘の時間の大切さ…10歳の7割「恋してる」 – リセマム

 ワコールは3月17日、ワコール麹町ビル(東京)にて、10歳前後の女の子を持つ母親を対象にセミナーを開催。3月3日に発表した「10歳キラキラ白書2017」の紹介と解説、下着教室「ツボミスクール」を同時開催し、ファーストブラ選びの重要性などについて説明した。◆女の子から大人の女性へ「10歳の未来プロジェクト」

 ワコールは、2014年に「10歳の未来プロジェクト」を発足。プロジェクトの狙いは、母と娘のコミュニケーションの重要性を啓発し、女の子が大人の女性に成長する過程をサポートすること。主な活動として、ラジオCMや動画での啓発、他企業とのコラボによる子ども向け教育への貢献、情報サイト「ガールズばでなび」「ガールズ親なび」を通じての正しい情報の発信、ファーストブラの重要性や親子のコミュニケーションの大切さを伝えるワークショップの開催などがある。

 「10歳未来プロジェクト」では、10歳を心・体・環境の変化が起きる重要な年齢として位置づけている。心の変化は、親や友人など他人に対する意識が強くなり反抗心が芽生えること、体の変化は、第二次性徴が起こる時期であること、環境の変化は、中学受験のための塾通いなどが始まること、などが挙げられる。

◆10歳の7割は恋愛中・4割が初ブラ体験「10歳キラキラ白書 2017」

 「10歳キラキラ白書」も「10歳未来プロジェクト」の活動の一貫として2016年に始まり、今後は毎年発表される予定。今回発表された2017年版は、ワコールが運営するサイト「ガールズばでなび」のインターネット調査(調査期間2016年9月~12月)に参加した1,882人(10歳の女の子266名)の回答を基に作成された。

 「10歳キラキラ白書」は、ココロもカラダも変わり始める10歳の女の子のイマを切り取ることを目的とし、カラダ編、ココロ編、トモダチ編、カゾク編それぞれでアンケートの結果をまとめている。

 カラダ編の「ブラジャー所有率」では、10歳が約40%、11歳が約60%であり、10~11歳にかけて所有者と非所有者の割合が逆転していることがわかる。
ココロ編では、10歳の74%は「恋している」と回答。あこがれの女性有名人の第1位は「石原さとみ」で、成人女性が読む美容・ファッション誌の調査などでもあこがれ度の高い有名人は、10歳女子にとってもあこがれの存在であることがわかった。 

 トモダチ編の、「友だちとの「やりとり」でしているもの」では、1位が「交換日記」で59.7%、2位が「手紙」で、10歳のコミュニケーションはアナログなツールが主流であることがわかる。友だちとの間で流行っていることは、恋の話が1位、カラダやブラジャーの話が2位。

 カゾク編では、「いっしょにお風呂に入ることがあるのはだれ?」の回答より、10歳を境にお父さんと一緒にお風呂に入る女の子が激減し、11歳で「ひとりで入浴」が急増することがわかる。

◆「お母さんは好きだけどキライ…」小野寺教授による分析と解説

 セミナー会場では、目白大学人間学部心理カウンセリング学科の小野寺敦子教授(発達心理学、家族心理学専門)が、「10歳キラキラ白書2017」の心理学的分析を行った。「1.母親、父親との接触」「2.友だちとの繋がり」「3.大人度(恋や化粧)」「4.身体的成長」のそれぞれに関する設問の回答を得点化。友だちとの繋がり得点は、10歳を境にどんどん高くなる一方で、母親との接触得点は10歳を過ぎると次第に減少、父親との接触得点は顕著に下がることがわかった。親との接触度が高くコミュニケーション量が多い子どもは、そうでない子どもに比べて、12歳以降に、「自分には親友がいる」という意識が強くなる傾向があると紐解いた。

小野寺教授によると、10歳と親との関係は次のように築かれているという。

1. 親がウザい(反抗する)
2. でも、困った時の頼りは親
3. 親からの心理的自立が進む
4. 親とはアンビバレントな(好きな気持ちとキライな気持ちが交錯する)関係

カラダもココロも複雑な時期で、親子関係が大きく変化する節目となる年齢10歳は、「親子の絆を見直すチャンスでもあり、子どもとしっかり向き合って欲しい」と語った。

◆母娘関係を良好にするために鍛えたい「エゴ・レジリエンス」とは?

 さらに小野寺教授は、自身の研究分野であるエゴ・レジリエンスについて言及。エゴ・レジリエンス(自我弾力性、自我の調整能力)とは、がんばる自分(自己抑制)と、力を抜いてダラっとする自分(自己解散)のバランスをとり、適応状態へと向かう力のこと。
エゴ・レジリエンスがある人の特徴として、「1.考え方に柔軟性がある」「2.好奇心が旺盛」「3.立ち直り力がある」などがあげられる。

 小野寺教授によると、「エゴ・レジリエンスは、ストレスフルな状況の中で生活している私たち親に求められる力。母娘がストレスに負けずに過ごしていくためには、母親がエゴ・レジリエンスをつけて、イキイキと生活することが大事。同性である娘は母親を一番のモデルとしているので、母親がイキイキと楽しそうに生活していれば、母子のコミュニケーションも増え、親子関係が良好になる」という。

◆「私は何点?」10歳の娘のママたちのワークショップ

 この日、参加した母親を対象に、小野寺教授によるエゴ・レジリエンスをチェックするワークショップも実施された。母親たちは、「私は友人に対して寛大です」などと書かれた14枚のカードを、「全く当てはまらない」「あまり当てはまらない」「かなり当てはまる」「非常に当てはまる」に分類していき、得点を計算した。得点が高いほどエゴ・レジリエンス力は高いというが、初回は点数が低くても、エゴ・レジリエンスを意識的に鍛えることで、得点の上昇を確認できるという。

 「エゴ・レジリエンスのある母親は、わが子のことを「のびのびとした明るい性格」だと認識する傾向があり、子どもの良さを引き出すことができます。毎日2個でいいので、子どもの良いところを見つけて、子どもに伝えてあげてください」と締めくくると、参加した母親たちの顔には笑顔が見られた。

◆昔はなかった可愛いくて安心ファーストブラジャー …下着教室「ツボミスクール」

 「ツボミスクール」は、ワコールがおもに小学生4年生から中学2年生の女の子とその保護者を対象に開催している下着教室で、2016年3月末までの参加者累計は、10万人を超える。同社が行ったアンケートによると、娘の初めてのブラ選びについて、約半数の母親が「正しい知識を持っているか不安」と回答。ファーストブラを「母親だけで選んだ」が34%、「採寸、試着をさせなかった」が61%であり、同社担当者は「母親だけで選んだ場合、初めてつける下着のサイズが間違っている可能性がある」という。子どもへのアンケートでは、「からだの成長や下着に不安がある」と回答した子が44%にのぼっているが、恥ずかしくて親に相談できない子どもも少なくないことがわかる。

 女の子の体は、初経前後の約4年間で大きく成長変化することがワコール人間科学研究所の研究で分かっているが、ブラジャーの着用率には差がある。乳頭に違和感をいだくようになったら、専用の肌着を着用するタイミング。初経を迎えてから3年以上経って、大人のブラジャーに移行するまで、成長期専用のブラジャーを成長に合わせて着用するのが理想的だという。

■本当のキモチをお互い知りたいはず…「ママと話そう!初ブラデート」のススメ

 10歳前後は、母娘で話しをする機会も減るため、互いに距離を感じ始めるようになる。ちょうど、この時期に女の子のバストは膨らみ始め、ブラジャーが必要な時期となるが、母親は娘の成長に気づくのが遅れ、子どもはファーストブラのことを誰にも相談できずに悩むことが少なくない。そこで、ワコールでは、ファーストブラを母子で一緒に購入することの大切さに着目。アンケートでも、ファーストブラを母親が買い与えた場合、その後も、「買い物に一緒に行くし、体や異性の悩みについても相談できる関係」が47.8%と、そうでない場合(27.4%)に比べて母娘関係がずっと良好であることが示されている。

 ワコールでは、ファーストブラは母娘で一緒に買う「初ブラデート」を提唱。一緒に売り場に行って、店員と相談しながら適切なものを選び、その後一緒にカフェでランチやお茶をしながら、母娘でゆっくり話すメモリアルな一日を過ごすことを勧めている。

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