環境省、モニタリングサイト1000サンゴ礁調査の平成28年度調査結果(速報)を発表 – EICネット

 環境省は、モニタリングサイト1000の一環として実施している「モニタリングサイト1000サンゴ礁調査」について、平成28年度の調査結果(速報)をとりまとめ、公表した。

 モニタリングサイト1000:日本におけるさまざまな生態系の変化を調べるため、全国に約1,000カ所のモニタリングサイトを設置し、各生態系の基礎的な情報を長期間に渡って継続的に収集し、活用を図っていくことを目的とした重要生態系監視地域モニタリング推進事業。平成15年度から実施している。 モニタリングサイト1000サンゴ礁調査は、日本沿岸域をサンゴ礁の分布状況から、屋久島・種子島以北の「高緯度サンゴ群集域」と、トカラ列島以南のサンゴ礁地形が見られる「主なサンゴ礁域」の2海域に分け、全国に24のモニタリングサイトを設置。

 平成28年度は、トカラ列島の小宝島周辺を除く、計23サイトで調査を実施した。

 「高緯度サンゴ群集域」では、壱岐周辺で平均サンゴ被度が前年から10%以上減少(48%→37%)した。四国南西岸の調査地点となっている高知県大月町尻貝では、オニヒトデが準大発生となっており、注意を要する。壱岐周辺ではガンガゼによる食害が顕著に見られ、サンゴ被度が大きく減少している。

 「主なサンゴ礁域」では、沖縄島周辺離島の水納島・伊是名島・伊平屋島では、サンゴの新規加入と成長により、平均サンゴ被度が10%以上増加(44%→58%) した。奄美群島から八重山諸島にかけての広い海域で、夏季の高水温が主な要因と考えられる白化現象の発生が確認された。

 特に宮古島周辺及び石垣島内の2サイトでは、昨年度の白化率は0%もしくは一部の調査地点で白化現象の発生が確認されたのみであったが、今年度は大きく増加している。また、石西礁湖(石垣島と西表島の間に広がる日本最大のサンゴ礁海域)内の4サイトは、50%以上の白化率であった前年度に引き続き、90%以上の高い白化率となった。崎山湾(西表島西部)周辺も40%以上の白化率であった前年度に引き続き、90%以上の白化率となった。

 サンゴ被度:調査地の海底に占める生きたサンゴ面積の割合。

 白化率:少しでも白化現象が見られる群体を対象とし、白化前まで生きていたと思われるサンゴ全体(白化により死亡したサンゴ+白化したサンゴ+生きているサンゴ)に占める、白化したサンゴおよび白化により死亡したサンゴの割合。

 調査結果は平成29年4月中を目処に公表予定。

 

【環境省】

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